会社名のネーミングイメージ

会社名のネーミング

カルピス

カルピスと言えば、皆さんお馴染みの乳酸菌飲料ですが、その商品名と同じ「カルピス株式会社」という会社名は、どのような経緯を経て付けられたのかご存知でしょうか?「カラダ(CALADA)にピース」というキャッチコピーがあることから、これの省略ではと思っている方も多いのではないかと思いますが、違います。

カルピスの創業者である三島海雲は、会社名の候補として元々「カルビス」「カルピル」「カルピス」という3つのネーミングを挙げていました。

「カル」は「カルシウム」の略で、製菓会社「カルビー」と同じ由来です。

「ビス」「ピル」「ピス」についてはいずれもサンスクリット語で、1つ目の「ビス」は「乳」を意味する「サルビス」から来ています。

2つ目の「ピル」は牛乳を煮詰めて熟成させた結果として最終段階に出来るチーズのような食べ物「醍醐(だいご)」を意味する「サンピルマンタ」に由来しており、最後の「ピス」は醍醐が出来る1つ手前の段階である「熟酥(じゅくそ)」を意味する「サルピス」から来ているそうです。

なぜ「乳」「醍醐」「熟酥」、しかもサンスクリット語なのかと言うと、仏教の世界には「乳」「酪」「生酥」「熟酥」「醍醐」を五味とするという考え方があるためです。

さらに「牛より乳を出し、乳より酪を出し、酪より生酥(せいそ)を出し、生酥より熟酥を出し、熟酥より醍醐を出す」「醍醐は最上なり」という教えもあり、三島海雲は特に「カルピル」を気に入っていたと言います。

路頭に迷った三島海雲は親交のあった作曲家・山田耕筰に相談に行きます。

山田耕筰と言えば「赤とんぼ」や「からたちの花」など数々の楽曲を残した有名な作曲家です。

日本語に特有な抑揚を活かした曲を付けることでも定評のある方でした。

結果として「母音の組み合わせに開放感や堅実性が伺える」「発展性が感じられる」「きっと繁盛する予感がする」といった理由で山田耕筰が太鼓判を推した名前は「カルピス」だったと言います。

三島海雲が内心気に入っていたのは「カルピル」だったのに、山田耕筰の意見を尊重して「カルピス」とした結果、大成功を収めたのですから、個人の独断だけでなく、様々な人の意見や助言を受け入れてネーミングを決定することの大切さが実によく表れているエピソードだと思いませんか。

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会社名のネーミングは、ネーミングについて解説しています。

会社名のネーミングPick!:デンソー

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